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副業Webライターで最初の5万円を稼ぐためにすること
毎月5万円ほしくないですか?
今から教えることを実践することでWebライターとして5万円を稼ぐことができるようになります。
副業Webライターのかけるです。
現在、フルタイム会社員として働くかたわら、Webライターとして執筆活動をしています。
普段は、こちらで情報を発信しています。
https://twitter.com/kakeru_brain
読み終えるころ、あなたは5万円を稼ぐための能力を獲得しています。
「どうやって時間を捻出するか」さえ考えれば、本業のかたわら副業としてWebライターで稼ぐことは難しくありません。
必要なのはノウハウと時間、受けた仕事は最後までやり切るという気合いだけです。
少しでも気になる、読んでやろうという気になっていただければ幸いです。
では本題に入ります。
はじめに
「これからWebライターに初挑戦します」といった段階では、なかなか月収5万円を稼ぐイメージを持てませんよね。
ゴールが遠すぎて見えないため、現実感がないはずです。
ですから、最初は「月収5万円稼ぐ」を因数分解して、小さな目標を小刻みに立てていきましょう。
平日に1000文字、休日に3500文字。 30日で5万文字。
これが目下の目標です。
過去に大勢のWebライターと関わった経験から考えるに、訓練すると最終的に1日に5000文字、多くて1~2万文字ほど書けるようになります。
そこから逆算すれば、平日のスキマ時間に1000文字、休日に何とか3500文字を書き上げることは現実的な数字です。
すでに基礎が完成されたWebライターでも、私のアドバイス通りに仕事を進めることで倍以上の文字数を書けるようになったケースがあります。
このケースよりも、いまからライティングを勉強するあなたを1ヶ月や2ヶ月のうちに倍々に成長させるほうが余程簡単です。
むしろ、ちゃんと訓練しているのに、何も身に付いていない段階から成長しないわけがありません。
もちろん、誰しも初めは「全然書けない。自分は才能がないのかも」と落ち込むものです。
それでも毎日100文字、200文字と書く練習を続ければ、最終的には1~2時間で1000文字を書けるくらいに成長します。
「必ず」です。
ただ、本書には膨大な量の情報を詰め込んだので、まっさらな状態からたった一日ですべて理解することは難しいかもしれません。
そこで、文章を書くことに慣れつつ、同時に本書のノウハウを脳みそに定着させるための提案があります。
毎日(本記事を読んで)学んだことを文章にしてノートに書いてみてください。
「書くこと」を訓練するために、本書から学んだことを文章でアウトプットしてほしいのです。
アウトプットを続けると文章を書くことが習慣化されて、さらに本書を読んで目から入った知識があなたの脳みそに定着します。
地味な課題ではありますが、千里の道も一歩から。月収5万円を稼ぐための第一歩として、今日から取り組んでみてください。
第1章 Webライターの仕事を理解しよう
身近にWebライターとして働く人がいない場合、Webライターは具体的に何をする人なのか分からないものです。
多分に漏れず、過去の私もその1人でした。
第一章では、おおむねWebライターの仕事がどのようなものなのか正しく理解していただくため、仕事内容について簡単に触れていきます。
Webライターという仕事のメリット
私は本業の収入が低いことに悩まされていました。
また、過労のためパニック障害を患ってしまい、日常生活もままならない時期がありました。
「このままでは苦しすぎる人生だ」と思いつつ、わらにもすがる思いで飛びついたWebライターの仕事は私の人生を変えました。
内職のような感覚でスキマ時間に始めたWebライターの仕事は、こんなにも多くのメリットを持っていたのです。
・ 人に会うこと、話すことを強制されない
・ 勤め先に依存せず、自力でお金を稼げる
・ 都合の良い場所や時間を選択して働ける
・ 嫌な上司や先輩がおらず、一人で働ける
・ やり方次第で「稼げるビジネス」になる
・ 学歴や資格、高額な道具を必要としない
メリットを挙げ始めるとキリがないため、このあたりにとどめます。
Webライターを始めたとき、私は「生きるために稼ぐこと」に必死であったため、これほどのメリットがあることを知りませんでした。
月に1000円でも2000円でも、家計にお金を入れられるならそれで良かったのです。
しかし、Webライターとしての活動を続けるうちに、思いがけないメリットが多くあることに気付いていきました。
私の最大のストレスであった、人に会うことを強制されません。
嫌な上司や先輩がいないことも嬉しいポイントです。
さらに、上を見ると毎月20万円以上も稼いでいる人がいたのです。
さすがに、月50万円とか100万円を稼いでいるという情報は嘘くさく感じましたが、それでも文章を書くこと一本で生計を立てられることに希望を持ちました。
Webライターの主な仕事内容
実のところ、Webライターと一口にいっても、その仕事は多岐にわたります。
文章作成にWebライターを起用する場面はとても多いようで、私もすべてのタイプの仕事に携わったわけではありません。
ただ、大半のWebライターは、世の中にある仕事のうち「SEO記事の制作」からスタートすることとなります。
「SEO記事って何?」とハテナが浮かぶところですが、まずはWebライターが担うこととなるあらゆる仕事をざっと見ていきましょう。
もしかすると、聞いたことのあるような内容の仕事が混ざっているかも知れません。
・ SEO記事の制作
・ 製品紹介ページの制作
・ YouTubeの演者が読み上げる台本の制作
・ 電子書籍(Kindle等)の制作
・ SNS投稿の制作
それぞれ、簡単に解説していきます。
■ SEO記事の制作
SEO記事とは、ネット上に公開する集客用の記事のことです。
比較的、やるべき業務が明確化されている分野であるため、ライター未経験者にとっての入口ともいえる仕事です。
あらゆるキャリアの起点となるため、本書ではSEO記事の制作を中心として「プロとしてライターの仕事を受ける」ためのノウハウを共有していきます。
■ 製品紹介ページの制作
製品紹介ページの制作は、企業から「うちの〇〇という商品(あるいはサービス)を紹介して、見た人が買いたくなるページを作ってくれ」といわれて受ける仕事です。
こういったページはランディングページ(LP)とも呼ばれており、1案件あたりの報酬額は高い傾向にあります。
ただし、セールスライティング・コピーライティングといった、心理学にもとづいた人の心をぐいぐいと動かす文章スキルが必要です。
求められる専門性が高いため、未経験からWebライターを始めていきなり受注するタイプの仕事ではありません。
■ YouTubeの演者が読み上げる台本の制作
YouTubeの演者が読み上げる台本の制作は、YouTube投稿者のシナリオライターとして裏側でコンテンツを作る仕事です。
2019年ごろに増え始めた印象で、今後も案件数は増加し続けると予想されます。
とはいえ、依然として案件数はSEO記事の制作が圧倒しているため、安定収入を得るためにはまずSEO記事の制作から携わることをおすすめします。
■ 電子書籍(Kindle等)の制作
電子書籍の制作は、デジタルの本の内容を執筆し、著者の伝えたいことを1冊にまとめあげる仕事です。
紙の書籍出版にゴーストライターがいるように、電子書籍にもゴーストライターの仕事があるのです。
数万~数十万字程度のまとまった文字数を書き上げなければならず、著者と密にコミュニケーションをとらなければならないため、求められるスキルレベルはやや高め。
いきなり電子書籍制作の依頼を探して受注することを止めはしませんが、長文を書くことに自信がある場合でない限り、まずはSEO記事の制作を通じて数千~1万文字ほどの文書制作に慣れておくほうが良いでしょう。
■ SNS投稿の制作
SNS投稿の制作は、TwitterやFacebookなどSNSに載せる文章を、アカウント運用者の代わりに書く仕事です。
極めて低い単価の依頼もあれば、月数万円ほどの継続報酬を受けられる依頼もあり、報酬額はピンキリな印象があります。
本書の執筆時点では、私にまったく馴染みのない仕事であり、詳しい仕事内容を知らないため軽い紹介にとどめさせていただきます。
前述したように、Webライターの市場に最も多く供給される仕事は、SEO記事の制作です。
筆者は本書の執筆時点で6年(第二版の改訂時には7年)のWebライター歴があり、基本的には「来る仕事拒まず」の姿勢でいるものの、依頼される仕事の9割はSEO記事の制作、そのほかの仕事依頼は1割です。
SEO記事制作ではない仕事と遭遇する確率は低く、おそらく能動的に「こんな仕事がしたい」といって行動しなければ巡り合いづらいのだと感じます。
そのため、Webライターとしてのキャリアを進むなら、まずはSEO記事の制作について理解を深めることを推奨します。
「SEO」とは何なのか
1000文字ちょっとの長い説明ですが、ここさえ読めばWebライターの主な仕事であるSEOが何なのか、ざっくりと理解できます。
SEOは、検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)と呼ばれる施策の略称です。
簡単にいうと、書いた記事をネット検索の1ページ目に表示させるための方法です。
世界最大のネット検索の仕組みを構築しているGoogleの理念によると、ネット検索の上位には多くの人にとって有用なコンテンツが表示されることとなっています。
これらを踏まえ、役立つコンテンツを作って意図的に「自社が公開する記事をネット検索の1ページ目に表示させよう」とする取り組みがSEOなのです。
そしてSEO記事とは、検索1ページ目に表示することを狙って作られた記事を指します。
用語だけ聞けば難しいことに思えますが、SEOの仕組み、SEO記事の定義そのものはいたってシンプルです。
しかし、どうして事業者は大勢のWebライターにお金を払い、SEO記事を量産しているのでしょうか?
実は、皆がそろって「SEOに力を入れたい」という状況には理由があるのです。
普段、ネット検索を利用するとき、どのような記事から目を通すか思い返してみてください。
多くの場合、表示された検索結果の上のほうから、興味を引くタイトルの記事を探して目を通すはずです。
検索をしたときに上位に表示されているコンテンツは「広告」と書いてあるため、これはSEOにより上位表示しているコンテンツではありません。
お金を支払って広告枠を購入しているコンテンツです。
一方、広告表記のないコンテンツは、広告枠を購入せず1ページ目に表示している(業界では上位表示といいます)ページです。
あなたが「Webライターについて知りたい」と思ったとき、検索結果に表示されたコンテンツのどれを最初に開きますか?
まず検索結果の1ページ目にあるコンテンツを開くのではないでしょうか。
広告ページをクリックするか否かはユーザーの性格に左右されますが、いずれにせよ上のほうから順番に見ていく場合が多いと思います。
事実、検索結果の下のほうに行くほどユーザーが記事を開く可能性は低下し、検索結果の2ページ目に表示される記事は1ページ目に比べてほとんど読まれません。
8000万を超えるキーワードと数十億の検索結果を分析したSISTRIX社の資料(2020年7月公開)によると、検索結果の1ページ目の1位に表示されているコンテンツと、10位に表示されているコンテンツではCTR(クリックされる確率)に10倍以上の差があります。
・ 1位:28.5%
・ 2位:15.7%
・ 3位:11.0%
・ 4位:8.0%
・ 5位:7.2%
・ 6位:5.1%
・ 7位:4.0%
・ 8位:3.2%
・ 9位:2.8%
・ 10位:2.5%
出所:SISTRIX「Why (almost) everything you knew about Google CTR is no longer valid」
1位と2位のあいだにすら、12.8%のポイント差があるのです。
ここまでの解説における重要なポイントは「検索結果の上位ほどたくさんの人の目に入り、順位が落ちるほどクリックされない(読まれない)」ということです。
広告表記のあるコンテンツは、検索結果の上位枠をお金で買って1位や2位の場所を購入しています。
広告の購入者は、上位表示のためにお金を払うかわりに、掲載しているコンテンツをたくさんの人に見てもらえる機会を得ているのです。
しかし、広告枠を買わずに上位表示していたらどうでしょう?
広告出稿にかかるお金を払うことなく、たくさんの人に見てもらう機会を得られます。
つまり、SEO記事を作成して上位表示を達成することで、その記事自体が「無料の広告塔」として役割を果たすのです。
企業は、無料の広告塔を作って何をしようとしているのでしょうか。
オフラインの世界のなかで、広告がたくさん張り付けてある場所を思い浮かべてください。
・ 電車や駅構内
・ バスの車内
・ 雑誌
人がたくさん集まる場所、たくさん見る場所には、必ずといっていいほど広告がありますよね。
なぜなら、人が集まる場所に「この商品・サービスは良いよ」といった広告を出すと、商品やサービスがみんなに認知されて売れるからです。
たくさん人の集まる場所に広告が貼られている現象には、こうした事情があるのです。
上位表示したSEO記事も、理屈的には電車や駅構内と同じ「たくさんの人に見られる場所」であり、要するに「商品やサービスを売りやすい場所」だといえます。
この特性を利用して何らかの商品を売りたいと考える人が、ネット検索の上位を獲得するためにWebライターへSEO記事の制作を依頼しているのです。
SEO記事は普通の記事と何が違う?
SEO記事について理解するためには、SEO記事が普通の記事と比べてどう違うのか知る必要があります。
ネット上には、世間に物申すみたいなスタンスで書かれた記事や誰かの日記がたくさんありますよね?
これらの記事とSEO記事を比べたとき、異なる点は主に3つあります。
・ 誰に読ませるのか明確である
・ 何を解決するのか明確である
・ 「どのように読者が検索するのか」を考慮している
世情に対して自身の考えを語っている記事や、日常を記録するための日記とは異なり、SEO記事は「誰のどんな悩みを解決するのか」を練ったうえで書き始めます。
たとえば「沖縄旅行に格安で行きました」と報告するだけの記事は、誰の悩みも解決できません。
大勢の役に立つことはないため上位表示はしないのです。
しかし、費用を抑えて沖縄旅行へ行きたい人に向けて「沖縄旅行に格安で行くための具体的な方法」を記事にすれば、その方法を知りたい人にとって大いに役立つコンテンツになります。
大前提として、SEO記事は後者の「ある情報を知りたい人を助けるコンテンツ」であることが必須です。
くわえて、SEO記事は「どのように読者が検索するのか」を考慮しなければなりません。
多くの場合、ネット検索を利用するとき、ユーザーはつぎのカッコ内にあるような言葉を検索窓に書き入れます。
・ カップルが安く沖縄旅行へ行く方法を探している =「沖縄旅行 格安 カップル」
・ 主婦・主夫がすぐ作れる夕飯レシピを探している =「すぐ作れる 夕飯」
・ おすすめドラム式洗濯機の最新情報を探している =「洗濯機 おすすめ 20XX年」
箇条書きの「」内に書き入れたキーワードがネット検索時に使われる言葉、つまり「どのように読者が検索するのか」に該当する部分です。
検索に使われるキーワード(重要な言葉)であるため、業界では検索キーワードと呼ばれています。
まとめると「誰の何を解決するのか」が明確であり、くわえて「どのように読者が検索するのか」を考慮して検索キーワードが設定されたものがSEO記事です。
SEO記事の基本的な構造について
SEO記事の基本的な構造についてご説明します。
Webにある記事の型は、メディアの方針によりさまざまであるものの、以下のような構成となっているケースが一般的です。
① タイトル
まず1番は記事のタイトル(主題)です。
読者がネット検索をするとき、記事を読むか否かの判断は「検索結果に表示されるタイトルを見て、抱いた関心の大きさ」に左右されます。
それだけに、重要度の高い要素だといえるでしょう。
基本的には検索キーワードをタイトルへ入れることとなっており、タイトルは発注者自身が作成する場合もあれば、Webライターが作成する場合もあります。
Webライターであれば、タイトルを書けるようになっておいたほうが良いため、書き方は後述します。
② アイキャッチ画像
2番目はアイキャッチ画像と呼ばれるものです。ブログ記事の顔となるパーツで、SNSに記事を投稿したときやホームページの記事一覧を開いたときに表示されます。メディアによって、文字のない画像だったり文字の入った画像だったり、あるいはイラストレーターに作成してもらったオリジナルイラストだったりします。
自作を求められることはごく稀ですが、画像を無料ダウンロードできるサイトから記事にマッチした写真をダウンロードし、書いた記事の納品時に「この写真をアイキャッチ画像として使ってください」といって発注者へ送るケースもあります。
③ リード文(導入文)
3番目はリード文(導入文)と呼ばれる部分です。
タイトルやアイキャッチ画像のすぐ下に表示されるため、読者が最初に読む可能性の高いセクションです。
リード文を読んだ段階で、読者が「この記事は私の悩みを解決してくれなさそうだ」と感じれば、そのあとの文章は読まれなくなります。
Webライターが書く部分ですし、タイトルや記事本文と同じくらいに重要な役割を担うため、リード文の構成は本書でも詳しく解説します。
④ 目次
4番目は目次です。
本文の各セクションに付けられる見出し(各章の題)を抜き出したものであり、書籍の目次と同じようにコンテンツの案内図として機能します。
⑤ 見出し
5番目は見出しです。
記事にある各章のテーマを簡潔に示したもので「その章はどのような内容について説明するのか」を読者に伝える役割を担っています。
詩的な見出しを付ける必要はなく、読者に「この章にはこういった情報があります」と正確に伝達する役割が求められます。
⑥ 見出し下の画像
6番目は見出し下に配置される画像です。
見出し下の画像は、おおむね「活字が詰め込まれた記事の窮屈さ」を解消するために挿入されます。
また、見出しの文言にマッチした画像を読者に見せることで、これから触れる内容を暗に伝える役割も持ち合わせています。
アイキャッチ画像と同じく、文字のない画像だったり文字の入った画像だったり、メディアによってはオリジナルイラストだったりさまざまです。
⑦ 本文
7番目から、いよいよ本文が始まります。
メインのコンテンツであり、読者へ詳しく情報を伝えるセクションです。
文章をつらつらと書いていくだけでなく、箇条書きや図表を交えて本文に情報を盛り込んでいくことで、可読性(読みやすさ)の高いコンテンツへ仕上げられます。
Web記事の多くは、見出しのテーマを語り終えたのち新たな見出しが展開されて
「見出し→見出し下の画像→本文→つぎの見出し→見出し下の画像→本文」
といった流れで進んでいきます。
SEO記事のうちもっとも重要な部分は本文であるものの、検索結果に表示されたほかの記事よりもタイトルが読者の興味を引くものであり、かつリード文が本文に対する期待を膨らませるものでなければ、そもそも本文は読まれません。
読者の悩みをすべて解決できるだけの情報が盛り込まれていても、始まりの文章が粗末であれば誰の役にも立てないネット記事になってしまうのです。
そうなることを回避するため、次章からはWebライターの武器となる文章力の基礎訓練、魅力的なタイトルやリード文を作るための方法についてご説明します。